7
  He
1s
Ne
2s

2p
Ar
3s

3p
Kr
3d

4s

4p
Xe
4d

5s

5p
Rn
4f

5d

6s

6p
01 H 1                            
02 He 2                            
03 Li 2 1                          
04 Be 2 2                          
05 B 2 2 1                        
06 C 2 2 2                        
07 N 2 2 3                        
08 O 2 2 4                        
09 F 2 2 5                        
10 Ne 2 2 6                        
11 Na       1                      
12 Mg       2                      
13 Al   10   2 1                    
14 Si 2 2                    
15 P     2 3                    
16 S       2 4                    
17 Cl       2 5                    
18 Ar 2 2 6 2 6                    
19 K                            
20 Ca             2                
21 Sc           1 2                
22 Ti          2 2                
23 V           3 2                
24 Cr           5 1                
25 Mn     18     5 2                
26 Fe 6 2                
27 Co           7 2                
28 Ni           8 2                
29 Cu           10 1                
30 Zn           10 2                
31 Ga           10 2 1              
32 Ge           10 2 2              
33 As           10 2 3              
34 Se           10 2 4              
35 Br           10 2 5              
36 Kr 2 2 6 2 6 10 2 6              

   表の1s=K殻、2s,2p=L殻、3s,3p,3d=M殻、4s,4p,4d,4f=N殻を示しています。
   左表を見ればわかるとおり、K(カリウム)の最外殻電子はM殻が空いているにも関わらず、 次のN殻に入っていることがわかると思います。
   次に上の図を見て下さい。M殻の電子軌道である3d軌道と、N殻の電子軌道である4s軌道では 4s軌道の方がN殻にも関わらず、エネルギーが低いことがわかると思います。 電子はより安定な軌道をまわるため、3d軌道ではなくエネルギーが低い4s軌道に入ってしまうのです。
だから、K(カリウム)の最外殻電子はM殻が空いているにも関わらずN殻に電子が入っているのです。
   また、カリウム以降の原子の最外殻電子の数や電子の軌道をよく考えてみて下さい。 上図を見てもらえたら、なぜ遷移元素が2価や3価の陽イオンになりやすいかわかると思います。

   また、最外殻電子が8になる理由も上の図を見てもらえるとわかると思います。 1sであれ2sであれとりあえずs軌道は安定であることがわかると思います。 そして、p軌道もまた安定です。だからこの2つの軌道にちょうど電子が入った状態、 つまり最外殻電子の数が8になった時に安定になるのです。