面心立方格子に含まれる原子の数や、配位数は覚える必要はない。覚えることに意味がないとは言わないが、自分ですぐにその数を求めることができれば問題ない。この考え方なら10年経っても忘れないのではないだろうか?


面心立方に含まれる粒子数を自分で考えよう

1:まずはじめに面心立方格子を思い描く。名前の通り、面の中心に構成粒子が位置している。

2:画像中の緑色の○をした粒子に注目してみよう。そして、下の画像のように一面を切ってみる。

3:そうすると、画像中の青玉は大きさは2分の1になっていることがわかる。今のところ赤玉も2分の1の大きさだ。

4:そして、下の画像のようにもう一面も切ってみよう。

5:このとき、赤玉の大きさは半分の、半分になっているので、その大きさは4分の1となっている。

6:下の画像のようにもう一面切ってみよう。

7:この時緑色の○をした赤玉の大きさは半分の半分の半分、で8分の1となっている。

8:この操作を以後も続けていくと考えると結局、2分の1の大きさの青玉が6個8分の1の大きさの赤玉が8個となることがわかる。だから、面心立方格子に含まれる粒子の数は
1
8
x 8 + 1
2
x 6 = 4(個)
となる。