反応の速さ


   化学反応の速さはどのような原因で決定づけられているのでしょうか? みなさんの身の回りにある"さび"も化学反応の結果です。"さび"のようにとてもゆ〜っくりと進む反応もあれば、 何かが燃える時のように速く反応が起きることもあります。まず反応が起きるためには反応する物質同士が ぶつからなければいけません。(右図)

   物質の衝突に関係するのは物質の温度と濃度です。 化学反応の速さの大体の概要は左図を見てもらえばわかります。左の2つの絵は濃度の低い溶液中と、 濃度の高い溶液中の状態を表しています。見ての通り濃度が低いと物質同士はあまり衝突しません。 反対に濃度が高いと衝突しやすくなります。だから溶液の濃度が高いと物質がより多く衝突して反応が速く進むのです。

   また、温度が高いほど物質は速く運動し、高いエネルギーを持っています。みなさんも寒いとこごえてあまり動けないでしょ? 反対に暖かいと動き回れるでしょ?物質もそれと同じなのです。また動きの速い物質同士がぶつかるとすごいエネルギーに なります。歩いたときに人にぶつかってもあまり痛くありません。逆に走っているととても痛いです。

   その衝撃で上図のようにA同士の結合がはずれA−B結合ができやすくなるのです。これらが原因となって化学反応の速度は決定されるのです。

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