次に勉強ができない理由でよく挙げられるものについて考えていきます。 勉強をしたくないときに苦し紛れに、勉強は何に使うのか、役に立つのか、なぜしなければいけいなのか という問いがよく出てきます。何故勉強しなければならないのか分からないから勉強しない、だから勉強ができない。
勉強の意味を説明することは簡単であるとも言えるし、難しいとも言えます。 勉強ができる人は勉強に何らかの意味を見いだしており、 的確な言葉で説明できないとしても、勉強の意味を感覚的に分かっています。 だから勉強の意味の説明は簡単と言えば簡単です。
しかし勉強の意味や必要性は残念ながら一つではありません。 職業が違えば必要な知識も違うように人の数だけ勉強の意味や必要性はありえます。 ある人にはとても重要なことが、他の人には重要でないことがよくあります。 このように誰もが納得するような意味や必要性を挙げることは大変難しいことです。
このように勉強は意味があるともないとも断言できません。 勉強の「全て」が必要であるとは思いませんが、その反対に勉強の「全て」が必要でないとも結論付けられません。 結局は勉強の意味や必要性というのは自分で考えなければならないということです。 自分の人生は自分のモノなのだから、何が必要で、何に意味があるのかは自分で考えなければならないという ことです。
詳しくは後ほど述べますが、こうして勉強の意味や必要性を考えても勉強ができるようにはまず なりません。勉強の必要性が分かったから勉強をする人は希で、 多くの人は勉強の必要性が分かっても勉強するようにはなりません。 それは勉強に限らず、やらなければならないと思っていてもできないことは数多くあるからです。