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4.1 「勉強の意義」を考えることの限界

まずは勉強の意義について考える前に、勉強の意義を考えることの限界について述べます。 先ほど勉強の意義が分かれば、勉強することにつながると書きましたが、 結論から述べると勉強の意義が分かるだけでは、勉強ができるようになるわけでも、自主的に勉強をするように なるわけでもありません。 「勉強の意義」を考える事は無意味ではないにしても、 勉強ができるようになるための方法としてはそれほど大きな効果は望めません。

筆者が中学2年の頃にどうやったら勉強ができるようになるのだろうと考え始めたとき、 真っ先に考えたのが「勉強の意義」です。そのときは勉強の意義が分かれば、勉強をする意味や理由が分かれば 勉強をするはずだと考えていました。その後、勉強の意義について考え、納得のいくものが得られました。 しかし、それで勉強ができるようになったかと言えば、結果はそうではありませんでした。 少なくとも勉強の意義が分かるだけでは勉強を自主的にやるようにはなりませんでした。

この原因は明らかで、そもそも勉強に限らず、しなければいけないと分かっていてもできないことは いくらでもあります。もちろん人によって差はあるでしょうが整理整頓、宿題、仕事、禁煙・・・。 何かをすることと、それをすべき理由を知っていることは必ずしも一致しません。 本当に身に染みて知ることができれば知識と行動は一致するでしょうが、 一般的に知識として知っていてもそれを実行に移すことは容易ではない場合が多いです。

このような理由から、勉強ができるようになるためには「勉強の意義」についての知識を得ることは あまり有効ではないという結論になります。 もちろんこの限界が存在する原因は精神的なものなので効果の方は個人差が大きいと思われます。 しかし「勉強の意義」について考える事が全く意味のないわけではなく、ある一定の効果が認められます。 まずはその効果がどのようなものかを述べ、勉強の意義について詳しくみていきます。


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