そしてよく勘違いしている人がいますが、まず学校は全ての事を教えてくれるわけではないことを 認識する必要があります。これは学校が駄目であると批判しているのではなく、 学校に限らず何かに依存することは危険だと言うことです。決して学校は人生のレールを敷いてくれる 場ではありません。
学校で全てを教えてくれると考えるのは間違いです。これには二つの理由があります。 一つ目は単純な話で、他人の人生がどうなるか分からない以上学校が関わることのできる範囲は 限られます。ある人が学校に入学してから死ぬまでの面倒を見てくれる学校は存在しません。 また学校で言われたことを守るだけでは自分の望む人生を送ることはできません。 学校の先生も同じ人間なのだから、将来に起こる困難の全てに対処できるわけがありません。 このように学校が全て面倒を見てくれない以上、自分のことは自分でやる必要があります。
二つ目の理由は、何かを学ぶときはある程度自分で物事を行う必要があるためです。 多くの人は人に説明してもらうだけで勉強ができるようにはなりません。 分かった気にはなるかもしれませんが、決して説明を聞くだけでは勉強はできません。 必ず自分で試行錯誤をしたりしながら勉強する必要があります。
これは勉強に限らずスポーツでもそうです。この世界で一体何人が、 やり方を聞いただけですぐにそれができるようになるでしょうか。 説明を聞くだけでなく、必ず自分で練習しなければできるようになりません。勉強も同じ事です。 自分でつまずき、困り、工夫しながら勉強を繰り返し、様々な経験をして初めて人の説明が分かるように なります。このように勉強には自分でしなければならない部分が存在することは 覚えておかなければなりません。賢い学習者になるためには学校に頼る部分と自分でする部分を しっかりと把握することが必要です。