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2.1 努力

まずは努力についてみていくと、勉強ができないのは努力が足りないことが原因と言う人もいますが、 必ずしもそうとは言えない場合があります。それは「努力の仕方」が悪いのかもしれません。 努力が単純に足りないのか、努力する方法が間違っているのか見分けることは難しいです。

そもそも努力とは何でしょうか。努力とは心の限り、何かに集中して取り組むことですが、 それでは趣味や遊びは努力でしょうか。心の限り、疲れ果てるまで遊べば努力でしょうか。 多くの人にとって趣味や遊びは努力ではなく、いわゆる勉強のように面白くもないことを一生懸命 するのを努力と言うことが多いと思います。

もしそうであるならば勉強ができるようになるために努力は必ずしも必要ではありません。 例えば、勉強が好きであれば、勉強に遊び的な要素を見いだしたり、趣味的に行うようになるからです。 そうすれば苦しさを伴う努力無しに勉強をします。このように努力しなくても勉強ができるようになる 方法はあります。

努力して勉強するのか、努力せずに勉強するのかはどちらを選ぶかは自分で選べば良いことです。 努力して勉強する道を選んだ人が勉強できない場合に限れば、その原因として努力が足りないと結論付ける ことはできます。しかし努力して勉強する気がないならば、努力が足りないことが原因ではありません。 努力しないで済むような方法を探していないだけです。そのような方法を探さなければなりません。

また努力に関連した質問でよくあるのが、勉強は何時間やれば良いのかということです。 この質問をよくする人がいますが、この質問はほとんど無意味です。 それは勉強を何時間すれば良いかなどは決まっていないからです。 一般的に中学生であれば学年の分の時間、つまり中1なら一時間という風にしなさいと言われていますが 根拠はありません。一時間やってできるようになる人もいれば、一時間では足りない人もいます。 人によって能力が違うのだから何時間やれば良いかというのは無意味に近いことです。

勉強時間に関して、確実に言えることは「できるようになるまでやれば良い」です。 何もしなくてもできるのならそれで良いし、1時間かけてできるようになるなら1時間で良い。 1ヶ月かかるなら1ヶ月かければ良いのです。 しかし闇雲に時間をかける事が良いわけではありません。 早く終わらせられることに時間をかけても仕方ありません。早く終わらせるための工夫は常に必要です。


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