前節までは自分の事を理解して、それを勉強に活かす必要があると述べました。 自分の事をより深く知ることはもちろん必要なことですが、人間は弱い生き物なので常に自分1人でやっていけるとは 限りません。そのようなときは何か自分を奮い立たせてくれる何かがあると救われることもしばしばあります。 自分を奮い立たせるものを見つけることも勉強をがんばるときには必要です。
それではどのようなものが気持ちを奮い立たせてくれるのでしょうか。これは人によって違うでしょうが、 自分の好きな音楽であったり、過去の自分や自分の夢であったり、自分の好きな本であったり、自分の好きな人や尊敬する人など 様々なものがあるでしょう。
このような自分を奮い立たせることができるものは身の回りに溢れています。 例えばテレビやニュースを見ることでも自分を奮い立たせるものを見つけられるでしょう。 それはスポーツ選手がより高いところを目指す姿であったり、障害を持つ人が懸命に生きる姿であったり、 ビジネスの分野で世界を相手にしている人の姿であったりします。 このように自分がすごいと感じる人は全て、自分が頑張るための糧にすることが可能です。
テレビ以外にも勉強することでも自分を奮い立たせてくれる何かを見つけられるかもしれません。 例えば歴史、特に戦時中の生きるという当たり前のことが難しい時代のことを知れば、いかに現代が恵まれて いるか、そして自分がいかに恵まれた環境にいるか分かります。 また地理の勉強を通して、世界の国々のことを知ることも自分の立たされた環境を認識することに役立ちます。
自分が苦しいとなかなか周りが見えなくなり、自分はなんて不幸なんだ、この世界で自分は一番苦しいんだという閉塞感や絶望感を感じることもありますが、テレビや新聞を見たり、歴史や地理などを勉強したり、視野を広げることによって 辛いのは自分だけじゃない、頑張っているのは自分だけじゃない、多くの人が頑張っていることを知れば、 自分も頑張ろうと思えます。