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10.4 だじゃれやしりとりの効用

だじゃれやしりとりは誰しも小さい頃にしたことがあると思いますが、 このだじゃれやしりとりも勉強に関連付けることができ、役立てることさえできます。

一番簡単なだじゃれの作り方は同音異義語的なものを探すことです。同音異義語は国語の勉強でも出てきます。 つまりだじゃれを考えることは、国語の問題を解いているようなものです。 例えば、「ケーキの数を数える計器」のように音が近くて別の言葉を探すということです。

このだじゃれを作るためには、ケーキという言葉を耳にしたときに、自分の脳内に一斉に、「けーき」に似た音を 探します。景気、計器、刑期、契機などが出てくると思いますが、この中から少しでもケーキと関連のある語を 決定します。そのためには文章にしたときにおかしくないかをチェックする力も必要です。

またもう少し高度なだじゃれの例として、「穴が違うのはあながち間違っていない。」というような言葉遊びもできます。 あながちというのは、一概に、まんざらというような意味です。古文でよく出てきますが、音だけでなく、 意味的にもつながるような言葉を探すことは結構難しいことです。

このようにだじゃれも勉強とかなりの関係があります。言葉は何度も使わないと自分のものになりませんが、 だじゃれに価値があることが分かると、とりあえず始めて聞いた言葉は、だじゃれにしようとします。 だじゃれを作るためには、自分の頭の中にある語句を思い出そうとします。 この思い出す作業が大切です。だじゃれをたくさん作ろうと思うと、 それこそ何度も何度も自分の頭の中にある言葉を思い出そうとするのです。 その結果、いろいろな言葉が定着し、使えるようになります。これはしりとりでも同じ効果があります。

そして新しく聞いた言葉も、今までに覚えた言葉とつなげて考え、覚えようとします。 新しく聞いた言葉でも、今までに覚えた言葉となんらかの関連性があればすぐに覚えられます。 なぜなら関連性があるということは、まったく新しい言葉ではないのですから、今までの記憶に少しつけたすだけで 良いのですぐに覚えられます。 つまり一つ一つの言葉を独立に覚えるよりも複数の言葉をまとめて覚えたほうが覚えやすいのです。 このようにだじゃれの効用は大きいです。

またしりとりは単純に語句をたくさん知っている方が有利です。しりとりで使ってやろう、という前向きな 姿勢が記憶力を強めます。 だじゃれをたくさん作れることやしりとりを楽しむことは国語の勉強にそのまま応用できます。


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