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10.5 字の書き方

勉強では字を書くことが多いので、字の書き方についても工夫することが必要です。 ときどき字の書き方に少し気を配った方が良い人がいます。特に丁寧な字を書く人と極端に汚い字を書く人は要注意です。 まず何のために字を書いているのかを良く考える必要があります。理想としては、丁寧に書くべき時は丁寧に書き、速く書くべき時は速く書けるように書き分けることです。

勉強において字がきれいな方が得なことはあまりありません。 なぜならば字を書くのが遅いことは勉強時間が長くなることを意味するからです。 字を書くのは、考えたり話したりする速度に比べて圧倒的に遅いです。 また字を書きながら考えることはなかなか難しいので、字を書いている間は思考が停止しがちです。 そのため字を書き終えるのを待ち、それから考え始めるというなんとも無駄な状態になります。

ここで字の書き方に対する対処法としては大きく二つあります。まず一つ目は書きながらでもできる作業を 見つけることです。これは例えば英単語などを覚える時に利用できる方法で、単語を書きながら読みの練習をし、 単語を書きながら日本語の意味を確認し覚えるのです。このように字を書くことに重ねられる作業を増やせば、 書くための時間が長くなっても十分に効果的な勉強ができます。

二つ目の方法は単純に字を書く速度を挙げることです。速く書くと字がきたなくなりますが仕方がありません。 例えば数学の計算は読めるぎりぎりの字で速く書いた方がきれいな字で書くよりも効率が良くなります。字を書くことに時間をかけるより 問題について考える方が大切だからです。ただし読めない字を書くことは計算ミスなどにつながるので汚すぎる字も 良くありません。 また授業でノートをとる時もゆっくり丁寧に書くことに神経を使うより、速く書き終わって内容をじっくり吟味した方が 良い場合もあります。つまり授業とはノートを書くため時間なのか、それとも新しい学習内容を考える時間なのかということ です。

もちろん字が丁寧なのは悪いことはではありません。むしろ勉強以外の一般的な生活では字がきれいな方が良いです。 始めにも言いましたが、理想的なのはきれいに書くべき時はきれいに書き、速くべきときは字のきれいさをある程度 犠牲にしても速くかけるようになることです。効率良く勉強するためにはこのように字の書き方について 考えることも効果があります。


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