勉強をする理由、動機付け
勉強をする理由には実に様々なものがある。勉強をするための強い動機付けや理由となるのは、 一言で言うと強い感情である。何かを強く求める、想うほどそれが勉強に向けられたときのエネルギーは 計り知れない。感情が強ければ強いほど勉強する理由としては最適だが、 弱い感情であっても勉強に役立てることができるだろう。強い感情があれば 長期間の勉強に耐えるだろうし、弱い感情では一日単位の短期間の勉強にしか耐えられないかも しれないが複数を組み合わせれば効果はあるだろう。
人の感情には多種多様なものがあり、人それぞれ価値観が違うので何を強く想うのかは人に よって違う。よってここでは勉強をする理由になりそうな感情を挙げる。次に挙げる以外にも 多くの感情があるだろう。
負けたくない、蔑み、劣等感、優越感、報復心、競争心、義務感、自立心、 悔しい、自己嫌悪、諦め、怒られたくない、認められたい、見栄、プライド、自尊心、意地、 危機感、不安、憎しみ、勝ちたい、楽しい、興味関心、チャレンジ精神、喜び、達成感、向上心、 恋愛感情、憧れ、見返り、損得感情、守りたいものがある
このように勉強をする理由、動機付けとなるのは人のもつ感情のほとんどのものであると言っても過言ではない。勉強をするためには誰もが持つ感情を上手く勉強と結びつけていくことが必要だ。
例えば「諦め」とは勉強はしなくてもいいと諦めることではなく、勉強はするものだと諦めることができれば 少々の勉強は苦痛ではなくなる。劣等感、自分は駄目だ駄目だと思うことが勉強のエネルギーになる。 悔しい、テストで平均点を取れなかった、意地でも勉強する。恋愛感情や憧れ、好きな人が頑張ってる、 一緒にいたい、自分を振り向いて欲しい、憧れの人と同じ目線に立ちたい、だから勉強する。
このように利用できる感情は上手く利用しようとすれば、親や学校の先生が勉強しなさいと 言うのでさえ利用してやろうかと思える。このように利用できる感情を上手く利用することが 楽に勉強するためには効果的だろう。
勉強する理由は人それぞれいくらでもある。自分という人間がどういう人間なのか、 どういう感情を持って生きているのか、自分という人間を見つめ直し、 自分の中にある強いこだわり、想いをできるだけ利用する。 強い感情が無くとも、弱い感情でも組み合わせで効果を出せるので、勉強する理由という引き出しが 多ければ多いほど有利なのは間違いない。 このような勉強する理由を見つけることは、勉強ができるようになるだけでなく、自分を見つめ直す良い機会にもなるだろう。
しかしこのように感情に重きを置く方法には問題点もある。 第一に強すぎる感情は時として副作用があり、あくまで勉強に利用してやるんだという醒めた視点も必要かもしれない。また、過度に競争心や義務感を使うとそれはやはり心理的な負担が大きく、これらを使った勉強というのは長続きしない。あくまで短期的な対処法でしかないことを忘れてはならない。最終的に長期間使え、最も勉強するのに向いた精神状態というのは「楽しい」、「面白い」しかない。これら以外は恒常的に使える方法ではない。
Comments