このサイトの起源にまつわる話
最近、友人がココログにblogを移したので、そのついでにココログの教育関連の ものを見てました。 実際の先生のページ もありなかなか面白いものですね。 私も教師という職業に興味がありますが、私自身が未完成なので教師になる資格はないと思っています。私自身が教師になるのは能力的に無理だと思っている分、余計に実際の先生には厳しくその資質を問いたくなります(実に迷惑な話ですが)。
さて上記のページに 「20歳ぐらいの私は、自分一人でなんでもできると思っていた」 という一文がありました。なるほどねぇ、教師にならんとする人でもこういう感覚を持つんだ、というのが第一印象です。
私もこのように、なんでもできるという感覚を持った事があります。 高校の頃に化学が好きで、化学関連で分からないモノは無い!と思っていました。 そしてみんながなぜ化学が出来ないのかも不思議でなりませんでした。 そこでこのサイトの作成に取りかかったわけです。 どんな事も分かりやすく説明すれば分かるハズだという前提でこのサイトを作っていました。この感覚がこのサイトの原動力になったわけです。(結局この感覚は間違っていたからサイトの更新が滞っているわけですが・・・)
しかし現実は甘くない。サイトとは関係ありませんが、あるとき中学生に勉強を教える機会がありました。 分かりやすく丁寧に教えていましたが、何か違和感がある。 その中学生は分かる分かると言っているのですが、テストをしてみると駄目。 何とか本当に理解してもらえるように分かりやすい説明を試みましたが、 最終的には諦めました。 本当に理解するためには人から説明されるだけでは無理で、 教えられる側が能動的に自分の頭で考えない限り無理だという結論に至りました。 (もっとも"真に"わかりやすく説明すれば、教えられる側も能動的になるという 可能性もあり、さらに言えば教えられる側に十分な知識があれば説明を受けるだけで 理解することは可能ですが、今回はそういう人は考慮に入れません)
こうしてサイト作成時の感覚、つまり分かりやすく説明すれば理解してもらえるという感覚は実は 間違っていたというわけです。おまけに自分自身も化学のことを全然分かっていない、分かった気に なっていたのは知識が少なくその先が見えていなかっただけということが判明。 教える側に立つ人は、分かりやすく教えることができるのは最低条件。それだけでは全然足りない。 ただ分かりやすく噛み砕いて教えれば良いというものではない。
この問題を解決するのはなかなかに難しいですね。解決のための目処が立っている(と勝手に思っている)とは いえ、その過程は長い。いずれ教育分野に携わりたいが、これらを解決する必要がある。果たして死ぬまでにそれができるのかどうか・・・
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